(Jul.2.1996)
パーソナル・コンピュータ,電子手帳などの携帯情報端末,CD-ROM,デジタル衛星放送,インターネット,DVD (Digital Video Disc),ISDN回線,電子ブック,テレビ電話‥‥マルチメディア機器と呼ばれるものは多数あるが,はたしてこれらのうち,どれほどが本当の意味でマルチメディアのプラットフォームとして機能しているであろうか?
ニコラス・ネグロポンテ氏(米国マサチューセッツ工科大学メディアラボ所長)によれば,マルチメディアの条件とは「全てのデータがデジタルであること」だそうである。デジタルであれば,そのデータは再利用可能であり,加工可能であり,時間によって劣化することもなく,記録や転送(伝送)も非常に簡単であるからだろう。昨今,注目されているインターネットあるいはイントラネットといったものがなぜ注目されているかと言えば,それは(デジタル化された)情報を人々が共有することによって,仕事の在り方,仕事の進め方,そういったものを大幅に変化させる可能性があるからである。
マルチメディアの時代とは「(デジタル化された)情報が大量に生成され,大量に交換される時代」なのである。それは,グーテンベルグの活版印刷技術以来の大きな革命だ。口承から書物による伝達へ,そして今度はデジタルへ‥‥時代は確実に変わりつつある。
インターネットは情報の宝庫である。新製品・新サービスの情報,学術論文,通信販売,個人情報,うわさ話,爆弾の作り方,ポルノ画像,求職情報,エンタテイメント情報‥‥。企業が宣伝を目的として発信しているもの,個人がボランティアで発信しているもの,仲間内で楽しむだけの目的で発信されているもの‥‥。しかも,その情報は日夜増大し,更新され続けている。
そう,先日,雑誌に載っていた表参道のクラブへ行こうとした時のこと。「○○の近く」としか場所が書かれておらず,その上,載っていた電話番号には繋がらない。一か八か,ISDN公衆電話ボックスの中からノートパソコンを使って,米国のインターネット検索エンジンでその店名を入力したら,何故かヒット(検索→一致)した!在日外国人の方が外国人向けに公開していた英文の「東京夜遊びガイド」の中に店名・住所・電話番号ともに掲載されていたのである‥‥。
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